イライラさせる空白のサイドバー
VS Codeを開き、Ctrl+Shift+Gを押して変更を確認しようとしても……何も表示されません。ステージング済みのファイルが表示される代わりに、次のような通知が居座り続けます。
Git not found. Install it or configure it using the 'git.path' setting.
これは、エディタがGitの実行ファイルを見失ったときに発生します。ハードドライブを初期化したばかりでも、VS Codeをアップデートした直後でも、あるいは誤って環境変数を変更してしまった場合でも、修正は通常2分もかかりません。
ステップ 0:5秒でできる診断
まず、問題がシステム全体で起きているのか、VS Code内だけなのかを確認しましょう。ターミナル(PowerShell、コマンドプロンプト、またはTerminal.app)を開き、次のように入力します。
git --version
- "Command not found"(コマンドが見つかりません): Gitがまだコンピュータにインストールされていません。ステップ1へ進んでください。
- Git version 2.x.x: Gitは正常です。VS Codeがその場所を認識できていないだけです。ステップ2または3へ進んでください。
ステップ 1:バイナリの入手(未インストールの場合)
ターミナルでのチェックで何も表示されなかった場合は、Git本体をインストールする必要があります。VS Codeはあくまでインターフェースであり、Gitを自動的にインストールしてくれるわけではありません。
- Windows: git-scm.comからインストーラーを入手してください。セットアップウィザードでは、「Git from the command line and also from 3rd-party software」を選択します。
- macOS: ターミナルを開き、
xcode-select --installを実行します。Homebrewを使用している場合は、brew install gitの方がさらに高速です。 - Linux: パッケージマネージャーを使用します。Ubuntuの場合は、
sudo apt update && sudo apt install gitを実行します。
完了したら、VS Codeを一度閉じてから再起動してください。 起動時に環境がスキャンされるため、再起動だけでエラーが解消することがよくあります。
ステップ 2:Windowsのシステム環境変数(PATH)の修復
Windowsユーザーの場合、単体のターミナルではGitが動くのに、エディタ内では失敗することがあります。これは通常、システムの「検索リスト(PATH)」にGitのディレクトリが含まれていないことを意味します。
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Windowsキーを押し、「env」と入力します。**「システム環境変数の編集」**を選択します。
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下部にある**「環境変数」**ボタンをクリックします。
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「システム環境変数」セクションの**「Path」を探し、「編集」**をクリックします。
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以下の2行が存在することを確認してください。ない場合は**「新規」**をクリックして追加します。
C:\Program Files\Git\binC:\Program Files\Git\cmd
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「OK」をクリックして変更を保存します。VS Codeの再起動で解決しない場合は、コンピュータを再起動してください。
ステップ 3:VS Codeに直接Gitの場所を教える
システム設定をいじりたくない場合や、ポータブル版のGitを使用している場合は、VS Code内に直接パスを書き込むことができます。
実行ファイルの場所を確認する
ターミナルで以下のコマンドを実行し、実際のファイルパスを特定します。
- Windows:
where git(\bin\git.exeで終わるものを探してください) - macOS/Linux:
which git
そのパスをコピーします。通常はC:\Program Files\Git\bin\git.exeや/usr/bin/gitのような形式です。
設定を更新する
- VS Codeの設定を開きます(
Ctrl + ,)。 - git.pathを検索し、**「settings.json で編集」**をクリックします。
- パスを追加します。**Windowsに関する注意:**JSONエラーを避けるため、バックスラッシュ(円記号)は2つ(
\\)重ねる必要があります。
// Windowsの設定
"git.path": "C:\\Program Files\\Git\\bin\\git.exe"
// macOS/Linuxの設定
"git.path": "/usr/local/bin/git"
ファイルを保存します。ソース制御タブが即座に有効になるはずです。
高度なトラブルシューティング
WSLの壁
WSL(Windows Subsystem for Linux)環境で作業している場合、VS CodeはWindows側のGitインストールを無視します。Linuxディストリビューション内にGitがインストールされている必要があるため、Ubuntuターミナルでsudo apt install gitを実行して拡張機能の要件を満てください。
セキュリティと権限
会社のノートPCなどでは、「子プロセス」の生成がブロックされることがあります。パスが正しいのにエラーが消えない場合は、アンチウイルスソフトのログを確認してください。セキュリティソフトがVS CodeによるGitプロセスの「生成(spawn)」を阻止し、エディタがリポジトリを認識できなくなっている可能性があります。

